会員の山行 149号

【2009年05月10日/根本山(群馬県、栃木県)/木内茂雄】

【タイム】
 駐車場8:00〜8:10ゲート(根本沢登山口:不死熊橋)〜9:00十丁〜9:05九丁9:07根本山まで2,5kmの標識〜9:14大割沢分岐〜9:35祠〜9:45石柱(大天狗、小天狗)〜9:52根本山まで1,5kmの標識(黒坂石分岐)〜10:05石柱:大天狗、田沼講〜10:10奥の院、鐘楼〜1037峰の平1047〜11:10中尾根十字路〜11:20根本山山頂12:16〜12:30中尾根十字路〜13:05祠〜13:22中尾根登山口〜13:32ゲート〜13:40駐車場
【記 録】
 この時期は周辺の山はまだ、雪が有、花は望めないので、関東を目指す。ツツジを見たいので、この山を選ぶ。桐生市内を真っ直ぐ行くと、自然と登山口近くの駐車場に着く。まだ10台位しか停まっていなかったが、帰って来た時は道に溢れていた。
 舗装された林道を直進すると傍らにはヒメウツギ多くが咲いている。10分も歩くとゲートが有、そこは、不死熊橋と有り、直ぐ左に根本沢への登山口が有る。登山道は沢沿いに整備されていて、ハイキングコースの標識が所々に有る。ガイドブックでは経験者同行が良いと記されているが、そんな気配は無い。そして、新緑が鮮やかな景色を楽しみながら歩く。時には滝を高巻きしていたり、増水時の巻き道らしい、高巻きは1か所一番神経を使う。それ以外は本当にハイキングコースだ。
 この沢道はかなり歴史が古く、途中の石柱に根本山神宮、大天狗、小天狗、 維持 文政十二巳丑十一月吉祥日と記されているのがハッキリ見える。この辺り、昔の篭堂跡らしい。その他、十丁、九丁といった、距離案内らしい石柱とか、祠、お地蔵様などが苔むしている。根本山1,5kmの標識で沢が分岐していて、左に黒坂石の標識があるが右に進む。そして、沢の水も涸れ、その先の大きな水無滝に古い鉄梯子が掛けられている。梯子はかなりの年代物でステップは鉄製の楔で留められている。此処からは急傾斜になり、本格的な山登りが味わえる。そして、一寸した台場に上がると古ぼけた鐘楼が有、立派な鐘が下がっている。其処には鐘つき用の木槌が有、それで叩くと、良い音が響きわたる。
 そして、この鐘楼の前には、これまたそれ以上に古ぼけたと言うか朽ち掛けている奥宮が有る。その正面に行き、内部を見るには如何にも足を踏み抜きそうな、板の上を慎重に渡る。隙間から下を覗くと断崖絶壁の上に柱の足が伸びていて、もし、今地震が来たら、奥宮もろとも落下しそうなので、早々にソロソロとその場を離れる。
 登山道は此処から鎖場になり、岩壁登りとなり、気分の良い山登りを満喫する。足元にはアカヤシオの花弁落ちているが、見上げると枝には花が付いていない。残念ながら1週間は遅かった様だ。この岩登りを20数分すると“峰の平”に着く。右に尾根が有り登山道はそちらかと錯覚するが、左の鞍部に下って行く。此の辺り、少しだがトウゴクミツバツツジを見掛ける。その先大きな起伏は無く、やがて、右から来る中尾根に交叉する。真っ直ぐは十二山方面だが、左折して根本山へと登る。10分程で山頂に着くが見通しは悪い。右に行けば十二山方面だが、直進して、緩やかに下って行くとヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、シロヤシオの花を見つける。しかし、まだ、ほんの一部で満開になるのは十日も後だろうか?
 木肌を見るとツツジのかなり大木が有るので満開の時は素晴らしいだろう。此の辺りで新緑とツツジの花見をしながら、大休憩を取る。その後、山頂に戻るとかなりの登山客が休んでいる。そして、帰路は中尾根を下るが、檜の植林帯が多くつまらない下りであった。
≪追記≫
 桐生市内を通過する時に神社の壁面に立派な彫刻が施されていたので、帰りに寄り写真を撮る。

根本沢登山口
途中の標識
根本山の説明
途中の沢と新緑
昔の九丁標識
根本山へ2,5kmの標識
ミツバツチグリ
川講中の石塔
途中の祠
途中の滝
田沼講の石塔
黒坂石方面への風景
古い鉄梯子
地蔵様
鐘楼
鐘楼の鐘
壊れかけの奥宮入口
奥宮の内部
鐘楼を振り返る
アカヤシオ
鎖場
峰の平
途中の祠
トウゴクミツバツツジ
中尾根との合流標識
根本山々頂
ゴヨウツツジ(シロヤシオ)
ヤマツツジ
中尾根下山途中の祠
中尾根登山口
ヒメフグリ?
コンロンソウ?
天満宮社殿
天満宮説明
天満宮の彫刻
天満宮の裏側
天満宮末社春日社の説明