会員の山行 163号

【2009年10月24日/高原山(鶏頂山、御嶽山、釈迦ケ岳):栃木県/木内茂雄調査】
< ゴヨウツツジの群生 >

【タイム】
 登山口9:46〜10:29大沼入口標識〜10:42弁天池10:45〜11:07稜線(釈迦ケ岳への分岐)〜11:22鶏頂山山頂11:57〜12:05釈迦ケ岳への分岐〜12:11弁天池近道分岐〜12:51釈迦ケ岳山頂13:01〜13:28弁天池近道分岐〜13:40弁天池〜13:48大沼入口標識〜14:20登山口
【記 録】
 地図を見ると、矢板市、塩谷町、藤原町、塩原町の境界に有る山塊で全体を高原山と言うようだ。高速を利用して宇都宮から今市に入り、日塩もみじラインに入り、名前の通りモミジを眺めながら登る。幾つかの観光名所を過ぎ、右メイプルヒルズスキー場、左、きぬがわ高原CCを過ぎて少し行くと右に古ぼけた鳥居と狛犬が有るのを見つける。道路の左側に駐車場が有るので其処に入るが、舗装との切れ目に段差が有り、気を付けないと車の腹を磨る。
 天気予報では晴れなのだが、来て見ると生憎の高曇りである、でも、雨よりは増しと緩やかな傾斜を登り出す。周りは唐松で終わりかけの黄葉がパラパラ落ちてくる。そして、地面は笹だらけの味気ない山である。
 やがて、檜の林、そして、トドマツと変わるが笹は何時まで有り、これでは春、夏と花は望めないつまらない山だなあと思いながら進む。スキー場を横切り少し緩やかに下って行くと、右に大沼入口の標識が有るが直進、10数分で弁天池に着く。
 小さな池の前にやたらと宗教臭い祠、石碑等が多く並んでいる。1750年もの歴史と、平家の落人の話が刻まれている。この辺りはトドマツも疎らで、何やらツツジらしい枝も見つける。その向こうには鶏頂山が見え、少し急登が始まる。
 登り始めに“霊泉御助水授所”という霊験あらたからしい、木柱が立っている。右に行けばその水場が有るのだろう。汲んでくれば、何処かの名水よりうまいかも、と思いながら、水には興味無いのでそのまま直進して登る。足元の石は赤い物が多く、土も赤っぽいのは、昔の火山の面影だろう。
 稜線(釈迦ケ岳への分岐)に出る頃から、どうもツツジらしい枝が目立ち、ついにゴヨウツツジの木を見つける。那須連山で勉強した、別名マツカワ(松皮)の木肌で判別出来る。これは春には楽しめそうだと、やっとこの山の良さを発見する。此の頃、左向こうにはこの後行く、釈迦ケ岳が良く見える。
 稜線に出て15分程で鶏頂山山頂に着く。鳥居に迎えられ、多くの祠と神社が建っている。その直ぐ先で見晴らしが良く、快晴で有れば多くの山々見えたろうにと、思いつつ左には御嶽山、釈迦ケ岳、中岳、西平岳が目の前、背後を振り返ればおぼろげに男体山、女峰山が眺められる。
 此処で暫くおぼろげな山々を楽しんでから、先程の分岐まで引き返す。弁天池近道の分岐まで一度下り御嶽山へと登り、一つの祠しかない御嶽山を又少し下ってから、釈迦ケ岳登りとなる。
 そして、驚いた発見として鶏頂山から釈迦ケ岳まで其処かしことゴヨウツツジが群生していることだ。春には那須連山に次いでゴヨウツツジ(別名シロヤシオ、マツ皮)のトンネルになるのではないだろうか。帰宅してからあらためてネットで調べて見ると、剣ケ峰から大入道に行くと更に凄い群生が有ると説明されている。来年は是が否でも必ず見に来ると決める。
 山頂まで、時々、このマツカワの幹に触りながら登る。釈迦ケ岳山頂も見晴らしは良いが鶏頂山と似たようなものなので、釈迦如来像を撮って間もなく引き返す。先程の弁天池への近道に右折れして下る。沢道のため注意と有るが暫く石がゴロゴロしていたが、さほどの傾斜もなく、直ぐに土の道となる。そして、辺りは岳樺の林と笹に覆われている景色を眺めながら緩やかに下ると、もう既に弁天池となる。後は朝来た道を引き返す。

鶏頂山登山口
登山口の狛犬
紅葉に見とれる人達
登山口の紅葉
大沼入口の標識
檜何でこうなるの?
弁天池
弁天池前の祠、鐘、石塔
弁天池前の標識
弁天池前より鶏頂山を望む
弁天池前の石碑
弁天池前の石碑
弁天池前の平家の落人云々
弁天池前の石碑
霊泉御助水授所
途中の石碑
釈迦ケ岳分岐
釈迦ケ岳が見えた
下界は唐松の黄葉
鶏頂山々頂
鶏頂山の歴史
山頂の神社
神社の看板
神社の裏側
神社横に有る鐘
山頂より左から眺めた釈迦ケ岳、中岳、西平岳
山頂より左男体山、右女峰山
神社横に有る祠
神社を振り返る
鶏頂山を振り返る
弁天池への近道標識
釈迦ケ岳登りで鶏頂山を振り返る
明神岳への分岐標識
ゴヨウツツジの葉
釈迦ケ岳山頂
釈迦ケ岳山頂風景
釈迦山頂より左男体山、右女峰山
山頂の釈迦如来像
山頂の小さな神社
弁天池への下りは岳樺と笹
弁天池前の石の標識に明治43年と有る
スキー場の案内板