会員の山行 189号

【2010年05月19日/三頭山:東京都 奥多摩地区/木内茂雄調査】

【タイム】
 都民の森バス停下登山口12:09〜12:28滝見橋12:31〜13:02稜線〜13:56大沢山〜14:01三頭山避難小屋〜14:03ムシカリ峠〜14:16三頭山山頂14:21〜14:30ムシカリ峠〜15:05三頭大滝上の休憩所15:12〜15:31都民の森入口〜15:47登り始めの登山口
【記 録】
 今回は昔の山仲間との集まりで、約40年振りに三頭山荘に集合する。大昔のことで記憶に無い檜原街道を奥多摩秋川渓谷に向かって行く。武蔵五日市を過ぎて行くと、やがて両側の山の斜面が迫ってくる。私が住む山形の田舎と比べて、良くこんな田舎にどうやって生活しているものだと感心する。そんな事を岳友と語りながら、道路脇に有る標識を見掛ける都度確認して三頭山荘に一番に着く。
 昼前に登山予定者が集まり、早めの昼食を済ませ、車で登山口まで行く。石垣で整備された登山道を登る事20分で三頭大滝に着く。滝の前には行き止まりの吊橋が有り、橋の上から滝が良く見える。此処から2分くらい上に休憩所が有り、大きな犬を連れたハイカー達が休んでいた。
 花はないかと探すが、終わりかけのミツバツツジがある程度である。しかし、少し前だと、このツツジが多く咲き、楽しませてくれるだろうと想定される。それから緩やかに登って行くと、潅木にブナが目立ち始め、K氏はコシアブラをキョロキョロ探している。良くみると、なかには葉の無い無残なコシアブラも有る。
 そして、1時間弱で稜線に出ると更に歩き易くなる。途中からポツポツしていた雨も、大沢山に着く頃は雨具が必要となる。此処から、緩やかに5分も下ると三頭山避難小屋に着く。まだ新しい様だが中を見ずにそのまま山頂を目指す。
 2分でムシカリ峠に着くが、成程、近辺にムシカリの花を見掛ける。此処で帰り路を右に見てから、左程きつくない登り10分強で山頂に着く。山頂の標識には東京都の印が有るが、直ぐ向こうに“山梨100名山”の標識が立っているので、山頂は県境なのだと気づく。
 雨は相変わらずなので写真を撮る程度の休憩をしてから、東峰方面に少し下り、標識に従い右に巻路をムシカリ峠に向かう。直ぐに先ほどの路に合流して、その先の峠に戻り、左に折れて、三頭大滝へと下って行く。道に沿って右側に沢が流れているので、山菜が有るだろうと其処に下って行く。
 すると、大きなエンレイソ?の花を見つける。それから山菜は細いがシドキナが結構有る。沢筋は倒木が有り歩きにくいので、再び山道に戻る。山全体で見掛けた花類はヤマブキ、チゴユリ、ユキザサ、キジムシロ、花の終わったエイザンスミレ、沢付近ではハシリドコロ、トリカブト等である。
 そして、三頭大滝手前で登山道は合流して、都民の森に下っていく。登山口近くでウコンウツギ、とハナシャクヤクが咲いていた。その後、車に戻り三頭山荘に戻る。
 夜の宴会は盛り上がったのは勿論だが、昔と変わらない、名物料理は写真の通りで20個の小皿に20種類の山菜、それから両端にコンニヤクの刺身。天麩羅、ヤマウナギの刺身、鍋物、ともう一つで26品種のご馳走だ。そして、玄関ロビーには現、天皇陛下と秋篠宮殿下の写真も飾られている。

都民の森駐車場下登山口
登山道が整備されている
滝見橋
三頭大滝
橋の上にて老人達
滝見橋の説明
滝見橋の説明
滝見橋直ぐ上の休憩所
ここはブナの森ゾーンの標識
最初の稜線風景
チゴユリ
途中の標識
途中の標識
ここは深山の路標識
コシアブラを探す人
大沢山
三頭山避難小屋に着く
ムシカリ峠
三頭山の登り
途中の標識
ムシカリの花
エイザンスミレの葉
三頭山近くの案内板
三頭山山頂
山頂に有る標識
山頂にて山梨100名山の標識
ヤマタイミンガサの説明書き
トリカブトの葉
沢筋に有ったエンレイソウ
雨に霞む標識
ヒメウツギ
ヤマヒャクヤク
ヤマブキ
都民の森入口に着く
三頭山荘
料理全景
カワウナギの刺身
コンニャクの刺身と天麩羅用塩、他