会員の山行 193号

【2010年07月04日/苗場山:新潟県・長野県/木内茂雄調査】

【タイム】
 祓川登山口7:08〜7:32和田小屋〜7:53五合半〜8:01六合目〜8:19六合半〜8:36下ノ芝〜8:52七合半〜9:13中ノ芝9:20〜9:35上ノ芝〜9:42小松原分岐〜9:45股スリ岩〜9:59神楽峰(八合目)〜10:11富士見坂〜10:16雷清水〜10:21お花畑〜10:38九合目〜10:48雲尾坂〜11:06急登終わり〜11:14苗場山山頂12:11〜12:43雲尾坂〜12:49九合目〜13:00お花畑〜13:06雷清水〜13:10富士見坂〜13:24神楽峰〜13:34股スリ岩〜13:37小松分岐〜13:41上ノ芝〜13:51中ノ芝〜14:07七合半〜14:17下ノ芝〜14:28六合半〜14;47五合半〜15:03和田小屋〜15:22登山口
【記 録】
 梅雨時で何処も晴れは無く、曇りだけれど少しでもお日様が見られれば、と思いやって来た、しかし、一日傘をさす事が多かった。
 登山口から広い車道を歩くこと約25分で和田小屋に着く。小屋の脇に有る温泉の案内を横目にして、スキー場の中を歩いて行く。そして、道がやがて右の林の中に入る頃、木に絡まったツルアジサイが咲いている。
 緩やかな登りだが、やがて石ころがゴロゴロとした道になる。登りは左程では無かったが、下りは歩きずらい道である。やがて、傘をさすようになり、石と泥んこの道に化す。
 六合目の標識を過ぎた頃から、紅花サラサドウダンを皮切りにコイワカガミ、ゴゼンタチバナ、イワハゼ、ミツバオウレン、イワイチョウ、チングルマ、ミヤマキシミ、マイヅルソウ、等が雨と共に出迎えてくれる。中ノ芝辺りに来るとアオモリトドマツだけの草原風景になる。其処の池塘らしきところにワタスゲが群生している。その先では、ムラサキヤシオ、ショウジョウバカマ、ツマトリソウ、ハクサンチドリ、ナエバキスミレ?等を見つける。
 そして、それ等を楽しみながら神楽峰着く。名前からするに、此処は神楽でもする様な台地かと想像してきたが、それ程の平らではない。此処から、一旦下りになり10分程で富士見坂となるが、生憎の曇り雨で何も見えない。
 その先5分で雷清水、更に5分でお花畑の標識に出る。これまでにモミジイチゴ、ニッコウキスゲの蕾、モミジカラマツ、ナナカマド、ミヤマオダマキ、カラマツソウ、ミヤマウスユキソウ等が咲いている。しかし、このお花畑はコバイケイソウの葉が目立つだけで、他の花はこれからの様だ。
 此の辺りが最低鞍部のようで、霧の向こうには急な登りが見える。此処から九合目までオノエラン、花の終わったエンレイソウの葉を見る。九合目を過ぎ、雲尾坂を過ぎると小さな穴が有り、微かにヒカリゴケらしいのが見える、そして、見つけた花は、ミゾホオズキ、ミヤマオミナエシの蕾、ツガザクラ等である。
 道は相変わらず急であるが、それも急に緩やかになり、何時しか池塘が点在する木道歩きとなる。残念ながら雨と霧で遠望が利かない。8分程で木立の中の山頂に着く。
 傍らに有る遊仙閣は閉じていて、少し離れた自然体験交流センターに行きユックリと休憩する。ビール2本の“お天気祭り”では効き目が無く今来た道を再び帰る。
 途中、思い出したり、気づいた花は、終わったシャクナゲとムシカリ、それから、アザミ、ネバリノギラン、イワナシ、トリアシショウマ、ヒメシャクナゲ等である。危なかったのは木道を注意して歩いていたが、2度ばかりバランスを崩した。そして、歩きずらい岩がゴロゴロした道は川と化していた。

登山口
登山道案内図
和田小屋
五号半標識
六合目標識
ベニバナサラサドウダン
コイワカガミ
コイワカガミ
六号半標識
ゴゼンタチバナ
イワハゼ
イワハゼ
ミツバオウレン
イワイチョウ
イワイチョウ
雨に佇むチングルマ
雨に佇むチングルマ
下ノ芝
ミヤマキシミ
マイヅルソウ
マイヅルソウ
ゴゼンタチバナ
何か宗教的な石碑
七合半
雨に濡れるワタスゲ
中ノ芝
雨に泣くチングルマ
散りかけムラサキヤシオ
上ノ芝
小松原分岐
途中に有る石碑
股スリ岩
ショウジョウバカマ
ツマトリソウ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ
ナエバキスミレ?
神楽峰(八合目)
モミジイチゴ
ニッコウキスゲの蕾
富士見坂
モミジカラマツ
ナナカマド
雷清水
ミヤマオダマキ
カラマツソウ
ウスユキソウ
お花畑
オノエラン
エンレイソウ
九合目
ミゾホオズキ
コバイケイソウを食べるカタツムリ
雲尾坂
ツガザクラ
苗場山山頂
ミヤマカラシナ
苗場山自然体験交流センター
山頂付近に有る何か
山頂近くの池塘
泥んこ道
イワナシ
トリアシショウマ
ヒメシャクナゲ