【タイム】
　西登山口8:45～8:52一番目の観音像～9:02五合目の標識～9:06展望台～9:21天狗の広場～9:27小天狗～9:40不動岩9:43～9:50天狗の広場～9:54胎内くぐり～10:07中天狗～10:11実（御）城の平10:17～10:25大天狗（嵩山）10:40～10:50実城の平：烏帽子岩、五郎岩への分岐～10:54烏帽子岩への分岐～10:58五郎岩11:05～11:09烏帽子岩への分岐～11:13実城の平：東登山道降り口～11:27弥勒の穴～11:29胎内くぐりへの分岐～11:37東登山口
【記　録】
　この冬は群馬の百名山を幾つ登れるかな、と思いながらやって来た。
　まず、霊山と説明されているこの山に登る。道の駅"嵩山"の左側に有る鳥居を潜って行くと西登山道になる。観音様が三十三体祭られていて、1番の方から登るのがこのコースのようだ。山全体が岩の多い山で岩場の練習には持ってこいであるが、"岩登り禁止"の注意書きが設置されている。
　コースは整備された標識に案内される。五合目を17分で通過して、その先4分で東屋が有る展望台に着く。向こうには榛名山が見え、下を見れば下界が見える。此処の東屋の脇に咲き遅れたホタルブクロが一つ咲いている。
　此処から15分で稜線に出て、"天狗の広場"になる。まず、左に折れ小天狗に向かう。6分で頂に着くと、展望が開けていて次に登る予定の岩櫃山全景が見え、下には不動岩が見える。不動岩まで少し時間がかかりそうに感じたが、良く来る人が直ぐですよと言ってくれたので、少し戻り不動岩迄行く。成程1０分で不動岩の頭に立つ。景色は同じだが、振り返れば小天狗が尖って見える。此処から"天狗の広場"に戻り"大天狗"に向かうと道が分岐していて右に"胎内くぐり"と有るのでそちらに向かう。
　数分で胎内くぐりに着くと、標識にメジャーが置いて有るジョークが面白い。くぐる時はザックを手にぶら下げ、横向きで歩かないと通れない。70ｋ以上か腹の出た人は苦しいだろう。但し、くぐらないで右に行く巻き道が有る。此処をくぐると急な下りで鎖が固定されているがそれほど危険では無い。岩の下には三体の観音様が置かれている。
　真っ直ぐ下ると道は、東登山道に向かうが巻き道を通り引き返す。そして、先ほどの分岐を左に進み少し登ると"中天狗"になる。丁度、胎内くぐりの上辺りだろうと想定してから、下って行くと"実城の平"に着く。ここで驚いたのは、観音様がコの字に71体並んでいた事だ。どの顔も違う様だし、よくもこれだけ安置したものだと感心する。但し、謂れとか説明が無いのが残念である。
　この直ぐ先に三分岐が有り、右に下ると東登山道であるが、中心を真っ直ぐ行き、暫く行くと"大天狗"の登りで岩場に鎖が付いている。登りは岩と草木を掴みながら登れるが下りは鎖を掴んで降りた方が楽である。大天狗（嵩山山頂）の頂には大きな岩が有り、これにも数ｍの鎖が付いていて登って見ると360度のパノラマである。ユックリと快晴の景色を満喫する。
　此処から先ほどの三分岐に引き返し、左の道の烏帽子岩、五郎岩へと向かう。そして、4分で烏帽子岩の下に着くが、カメラの電池切れとなってしまう。右の烏帽子岩を見上げると、名前の通り三角に尖っていて、その上には大天狗が更に尖っていて恰好が良い。残念ながら写真が撮れないのを悔やむ。その先5分で五郎岩に着く。此処も又、景色が良い。行き止まりで引き返す時、携帯電話のカメラを思い出して、大天狗を撮ったつもりだが、失敗していた。
　実城の平に戻り、東登山道を下って行くと、胎内くぐりからの道が右より合流して来る。更に下ると、左に岩場練習が出来る垂壁が現れる。此処にも岩登り禁止の看板が出ている。更に下ると左に"弥勒の穴"の標識が有るので数分行って見ると、左の岩壁に数本の鎖が垂れ下がっていて、その上より左に鎖が張られている。その鎖を掴みながら左にトラバースすると岩屋が有り、弥勒様と思われる観音様が祭られている。
　そして、元の道に戻り下って行くと道の駅嵩山に着き、一回りの周回となる。この山を振り返ってみると、小さい山だが変化が有って面白い行程であった。もう一つ山を登ろうと思っていたが、カメラは駄目だし、夕方から山岳会の忘年会があるので、今日はこれで終わりとする。

嵩山登山口