会員の山行 239号
【2012年04月30日-05月01日/北アルプス:蝶ケ岳/木内茂雄調査】
【タイム】
(4/30)三俣駐車場9:25〜9:37車道終点9:52〜9:55三俣〜10:06力水〜10:17唐松林〜11:30まめうち平〜11:54標高約2,000m標識〜12:29蝶沢〜14:46蝶ケ岳ヒュッテ
(5/1)ヒュッテ7:50〜9:14蝶沢〜9:27標高約2,000m標識〜9:43まめうち平9:51〜11:00三俣〜11:15駐車場
【記 録】
(4/30)
諸般の事情で山用の車が無く、幌のトラックで出掛ける。幌の抵抗で時速80kmしか出ないので、下道を350km走る。信濃大町の先で国営アルプスあづみの公園と最初から思い込んで、山道に入り2箇所の昇り降りをしてしまった。間違いにヤット気付いた時は1時間もロスをしてしまった。本当の公園は大町から40kmも先で、公園を過ぎ、山道を登って行くと大きな駐車場に着く。7,80台も止められる駐車場は6割程度埋まっている。身支度をしてゲートの横を通り、車道を歩く。10数分で車道は終わり、登山届けを書く建物があり案内人?が居る。
記入してから山道に入ると2分位で三俣の標識に着く。左蝶ケ岳、右常念岳と有り左に進む。沢沿いの道を緩やかに歩く。歩き始めて30分で力水を通過し、此処から10分で唐松林の中を真っ直ぐ歩く。此の林を過ぎ少し登りになって来ると、地面には雪が目立ち始める。そして、間もなくまめうち平に着く。
此処からの地面は本格的に雪の下になる。標識を左に横目でみて通過する。緩やかに下った後、直ぐに緩やかな登りが続く。景色は変化に乏しく、霧や吹雪の場合は迷うだろう。幸い踏み跡がシッカリ確認出来るので無難に歩く。やがて、道は急斜面の登りになっていく。夏道が出ていればジグザグの登りと思えるが、殆どが直登である。周りはトドマツの林で、たまに常念岳が右上に見えるだけの単調な登りである。踏み跡がシッカリしているので、アイゼン無しで登れるが、段差の大きいのには参る。下る人達が丁寧に歩けば、もう少し良いステップになるだろうに、、、、。この急な斜面を大きなステップで直登して行くと次第に息が切れる。そして、連続で歩いていると、苦しくて"此の儘心不全にでもなったら、マズイなあ!!"と、不安が脳裏をよぎる。そして、時には数歩で呼吸を整えじっと我慢して耐え続ける。"山は何故登るのか?"なんて考える余裕は全く無い。
ヒュッテの屋根が見えてからもなかなか稜線に出ない。やっとの思いで稜線に出ると、左向こうにはなだらかな山頂を見て、何張りかのテントを通過して直ぐにヒュッテに着く。入口では吉田氏がスコップを持って作業をしているのが見える。昨日天気が良かったのか、宿泊客は90人越えたとの事だが、今日は曇りなので20数人でユックリ寝れた。
(5/1)
昨夜の空は曇りで、今日の天気が危ぶまれた。しかし、東の空は朝日で輝き、周りの雲は青空へと変わっていく。そして、期待し予定していた穂高連峰、槍ヶ岳は勿論、右手前には常念岳、その左遠くには大天井、穂高の後ろには尖った剣岳、更に左奥には焼岳、その左には乗鞍岳、更に左遠くには御嶽山、更に左遠くに雲海の向こうには南アルプス?そして、残念ながら浅間山は雲の中である。しかし、想定していた山が全部見え、それが撮れた。これは、昨日の苦労に対しての御褒美で、それは存分にして余り知れないく言う事無し!!!!ただし、早くも西側には怪しい雲が漂い始めている。
朝食後まで今日の行動を思案していたのは、常念岳経由で、三俣に戻りたいと迷っていたことだ。このコースだと、9時間30分要するし、天候は長持ちしないし、若くないし、と考え無理をしないで昨日のコースを下る事に決める。
吉田氏に別れを告げ、ヒュッテを出る。そして、昨日の稜線に出た、這い松の下山口を探したが、行き過ぎて戻り、戻り過ぎて戻り、15分位迷った。他に迷っている人も居たし、昨日も迷って降りて来た人達がいたので、吉田氏に携帯電話でメールして対策を依頼した処、ヒュッテで対処したと返信があった。下りは念の為、ピッケルとアイゼンを装着して下る。
駐車場 |
 |
トラックで来た |
 |
三俣のゲート |
 |
蝶ケ岳と常念岳の分岐 |
 |
標識拡大 |
 |
吊橋 |
 |
力水 |
 |
登山道風景 |
 |
ショウジョウバカマ |
 |
 |
唐松林 |
 |
常念岳を望む |
 |
まめうち平 |
 |
途中の標識 |
 |
標高約2,000mの標識 |
 |
蝶沢 |
 |
常念岳を望む |
 |
蝶ケ岳ヒュッテのテント場 |
 |
蝶ケ岳ヒュッテと後方左槍ヶ岳右常念岳 |
 |
ヒュッテで吉田氏が雪堀仕事 |
 |
常念岳を望む |
 |
ヒュッテ入口 |
 |
夜明け、瞑想の丘と左槍ヶ岳 |
 |
夜明けの穂高連峰 |
 |
日の出を撮る人 |
 |
夜明けの常念岳と左後方大天井方面 |
 |
夜明けの乗鞍岳 |
 |
夜明けの焼岳を引き寄せる |
 |
明るくなってきた穂高連峰 |
 |
瞑想の丘で朝日を浴びる人達 |
 |
明るくなってきた槍ヶ岳 |
 |
明るくなってきた乗鞍岳 |
 |
槍ヶ岳を引き寄せる |
 |
写真家 |
 |
槍穂高連峰は一望 |
 |
何度も槍ヶ岳 |
 |
ヒュッテの朝 |
 |
ヒュッテを見渡す、後方蝶ヶ岳 |
 |
青空は一時 |
 |
ヒュッテ前より穂高岳 |
 |
遠い御嶽山を引き寄せる |
 |
夜明けの常念岳 |
 |
右槍ヶ岳左奥剣岳 |
 |
剣岳を引き寄せる |
 |
瞑想の丘には避雷針 |
 |
常念岳に向かう人 |
 |
何となく雲が出てきた |
 |
瞑想の丘の方位盤 |
 |
瞑想の丘にて |
 |
別のカメラで撮る |
 |
 |
ヒュッテで働く吉田岳氏 |
 |
一緒に撮る |
 |
キクザキイチゲ |
 |
帰り道キクザキイチゲ |
 |
大水の出る時があるようだ |
 |
三俣近くでコバイケイソウ |
 |
おわり