会員の山行 241号
【2012年05月20日/鳴神山(桐生岳):群馬県桐生市、カッコウソウ/木内茂雄調査】
【タイム】
樹徳高校大滝山荘登山口8:33〜8:43大滝〜9:24水場〜9:45カコウソウ移植地〜9:48肩ノ広場9:51〜9:56稜線(仁田山岳との分岐)〜9:58鳴神山10:00〜10:02分岐に戻る〜10:05仁田山岳10:16〜10:30椚田峠〜11:43滝〜11:55コツナギ橋登山口〜12:07樹徳高校大滝山荘登山口
【記 録】
絶滅危惧種のカッコウソウが見たくて桐生市内を通過して、梅田南小前を左に進んで行くと、やがて、道は細くなる。すれ違いが出来ない程細い道で先行しているタクシーを追い掛けて行くと間もなく、左に大勢の登山客が居たので登山口と判る。標識が有るとの事だが目立たず、大きな石の鳥居が目印となる。此処に4,5台止められる駐車場が有るが高校の物で駐車禁止となっている。仕方なく、細い道を数分進み、右にスペースが有ったので此処に車を止めてから登山口に戻る。
先程、居た団体は既に見えなくなっていたが、大滝で追い着く。道は作業用でオフロード車で走れる位広く、左に沢を見ながら登って行く。檜林の中を行くが、やがて道は細くなり登山道らしくなっていく。
歩き始めて1時間強登ると檜林の中にロープで区画されて、カッコウソウが保護されている。初めて見る花で予想していたのとは違い、意外と大きく、説明通りサクラソウの感じである。傍に、これまた初めて見る花で、変哲のない葉だが花弁はシナノキンバイに似ている。後で地元の人に聞いたらヤマブキソウとの事。それも3種類有り、マルバ、ナガバ、シリバが有ると教えられた。
此処から数分で左、吾妻山への縦走路になる"肩ノ広場"に出る。此処から右に行くと直ぐに神社跡に着き、変った狛犬が左右に鎮座している。それから登り始めると直ぐ傍の足元にフイリフモトスミレが群生している。急な登りだが5分程で稜線に出て左"仁田山岳"右"鳴神山"の分岐となる。右に道を取り、鮮やかなヤマツツジを見ながら2分で鳴神山山頂となる。360度の展望であるが、生憎、春霞で遠望が効かず、見える山々が説明されている山頂標識を撮る。そして、直ぐに引き返し、先程の分岐を通過して数分で仁田山岳に着く。ヤマツツジの大きな株の傍には小さな祠が2個有るだけで、展望は効かない。下ろうとすると、道から右に外れて白のイワカガミの群生が有るが言われないと見逃す。そして、直ぐ先の赤城山が見えるところでしばし休憩する。それから、標識に従い椚田峠に向かう。途中何処かで散りかけたミツバツツジ、まだ、花の気配の無いゴヨウツツジを見かける。
椚田峠で右に下ると直ぐにカッコウソウの移植地が有り、かなり多く群生していて、此処も檜林の中である。此処に地元の保護団体の人が数人いて、色々と花の話を教えてもらう。アカヤシオは例年だと4月24日頃、今年は5月3日頃だっと。
一通り眺めてから下って行くと、ヤマブキソウ、ルイヨウボタンが多く咲いている。更に檜林を下って行くと右に沢流れる様になり、檜林の中にはシドキナ(モミジガサ)が目立つ様になる。これを採りながら下ったので少し時間を要した。
登山道は大滝口からの石がゴロゴロしているのとは違い歩き易い。そして、コツナギ橋登山口の車道に出る。これをユックリ下って行くと、途中に庚申塚とか、ニリンソウ、ヒメウツギ、シャガ等が見られ、間もなく車に着く。
樹徳高校大滝山荘登山口 |
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カッコウソウに就いての注意書き |
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ニシキゴロモ |
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フタリシズカ |
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ナンテンショウ |
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途中の標識 |
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大滝 |
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途中の標識 |
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水場近くの大岩 |
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水場標識 |
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カッコウソウ移植地 |
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カッコウソウ |
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ナガバヤマブキソウ |
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肩の広場(稜線) |
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神社跡 |
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斑入りフモトスミレ |
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稜線に出る |
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ヤマツツジ |
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山頂標識 |
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山頂の標識 |
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山頂よりの展望 |
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仁田山岳のヤマツツジ |
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仁田山岳山頂 |
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仁田山岳の新緑 |
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ミツバツツジの葉 |
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ゴヨウツツジの幹 |
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ゴヨウツツジの葉 |
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白イワカガミ |
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椚田峠 |
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檜林の中にカッコウソウ |
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カッコウソウ |
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ルイヨウボタン |
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マルバヤマブキソウ |
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ナガバヤマブキソウ |
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シリバヤマブキソウ |
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滝 |
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檜林 |
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コツナギ橋登山口 |
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途中の石像 |
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途中にヒメウツギ |
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ニリンソウ |
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シャガ |
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おわり