会員の山行 243号

【2012年6月3日〜5日/剣岳(源次郎尾根、八ツ峰、チンネ)/吉田岳調査】

 剣岳の有名なアルパインクライミングル−ト、岩稜の源次郎尾根と八ツ峰、岩壁のチンネ、そして本山から別山尾根の縦走路へと継続するという山中2泊3日の計画で、剣岳へと向ってみた。
【タイム】
6/2(土) 小国(18時)−越中境PA(22時)
6/3(日) 越中境PA(4時45分)−立山駅(6時)−室堂(9時)−別山乗越(11時)−源次郎尾根取付き(11時30分)−T峰(14時)−UVのコル(15時)−源次郎沢熊の岩(15時45分)
6/4(月) 熊の岩(6時)−八ツ峰XYのコル(6時30分)−八ツ峰の頭(11時)−池ノ谷乗越(12時)−チンネ中央ルンゼル−ト取付き(13時20分)−Gチムニ−、C・Dクラック−チンネの頭(16時)−池ノ谷乗越(17時)
6/5(火) 池ノ谷乗越(6時)−剣岳(7時)−前剣(8時40分)−別山乗越し(11時30分)−室堂(13時)
【記録】
 源次郎尾根下半部は特に問題となる所はなく、スピディ−にUVのコル間で辿りつけた。途中から小雨小雪となり、そのためか源次郎沢は雪崩を誘発しそうな腐れ雪となっており、コンテで確保しながら熊の岩まで行き、予定通りそこで幕営。雨で濡れた体を半乾かしのまま就寝。
 翌日は天気が回復。八ツ峰は思った以上に残雪が多く、また腐れ雪となっていたため、意外と難易度は高く、時間がかかってしまった。チンネへの降り方で、少し迷ったりもしたが、結果的に予定していた三ノ窓ではなく池ノ谷乗越に幕営をして、チンネに取り付いた。登山靴のまま入門ル−トの中央ルンゼを登攀。非常に快適な岩場であったが、一箇所凍っていた所で手こずるも、スリングをアブミ代わりにしてクリア。上部は中級のGチムニ−、C・Dクラックに向かったが、ここも快適なクライミングを楽しめた。
 最終日は縦走コ−スであるが、残雪が多く、侮れないものとなっていた。体力的にも、かなり疲れが出てきたが、何とか予定通り室堂に下りられる事ができた。
 やはり剣岳は素晴らしかった。この残雪期の登攀も積雪期とは違って、快適にかつ大胆に行動することができる。欲張った日程ではあったが、天気に恵まれ、体力も何とか持ち、予定通りに行動できたことは嬉しく思う。またこの時期に剣の別ル−トに挑戦したい。
剣沢へと下りていく
源次郎尾根下半部
まずはルンゼの雪壁登り
少し高度を稼ぎました
源次郎尾根に出た
登ったり、下ったり・・・
まだ余裕でしょう
U峰まで来ました
UVのコルに懸垂下降
向いが八ツ峰下半部
八ツ峰上半部
いい感じの日の出です
源次郎尾根を眺めるWKB
八ツ峰のナイフリッジ
確保しながらル−トを探す
ワオ−
まだまだ気が抜けません
登ってきた八ツ峰をバックに
かなり登ってきました
WKBのル−ト工作
剣岳(左) 八ツ峰の頭(右)
八ツ峰[峰へ
今度はチンネで岩登り
もうすぐチンネの頭です
3日目朝出発準備
ちょっとしたハプニングも・・
剣尾根(中央)小窓尾根(一つ奥)
剣岳へひとがんばり
もう少しがんばりましょう
剣岳登頂(立山方面)
同じく日本海方面
別山尾根(右手)へと向かう
剣岳を振り返る
ライチョウさん
これは雷鳥の糞?!
室堂が見えてきた

おわり