【タイム】
　御池駐車場8:41～登山口8:43～9:39広沢田代9:43～10:52熊沢田代10:57～12:22俎嵓12:24～12:38柴安嵓（燧ケ岳）12:41～12:53俎嵓13:24～14:16熊沢田代14:25～15:00広沢田代15:10～15:43登山口～15:47御池駐車場
【記　録】
　50年前、桧枝岐と言えば秘境と言われていた。そのせいか、50年前は尾瀬沼側から登り、尾瀬沼を眺めた記憶がある。今回は秘境の面影の無い桧枝岐村より燧ケ岳を目指す。
　御池の大きな駐車場は1日千円となっていて、其処に車を置き、真っ直ぐ歩くと、木道になる。数分で左に燧ケ岳の標識になる。更に木道をすすむと大きなミズバショウの葉が群生している。時期には花が楽しめそうだ。大きな岳樺が有り、比較のために其処に立ち写真を撮る。
　やがて、木道が山道に変り、大きな石が堆積された急な登りになる。これを一時間弱登って行くと傾斜は緩やかになり平になると広沢田代に着く。辺りはキンコウカの群生で、その中にヒメシャクナゲ、ミヤマリンドウ、ワタスゲ、トキソウ、チングルマの種、モウセンゴケ、小振りのギボウシ？等が点在している。初夏には花畑が楽しめるだろう。左遠くに日光連山らしいのが見える。
池塘も幾つか点在して、湿原の雰囲気と雲上の楽園の様で昼寝でもしたいところだ。
　この湿原の先で、またトドマツの樹林帯の登りになる。高度を高めて行き、振り返ると、下方に広沢田代が箱庭の様に見渡せる。
　そして、又、傾斜が緩やかになってくると向こうに燧ケ岳が見えて来ると、間もなく、熊沢田代の湿原に着く。先ほどの広沢田代と似た様な風景であるが、此処からは燧ケ岳が見えるので、張り合いが出る。
　その先、湿原の中の木道を歩き、それからトドマツの樹林帯を登り、振り返ると熊沢田代がよく見えるのと、その後方には会津駒ケ岳が良く見える。それから、山肌を左に巻き込む様に登ってから、涸れた沢を直登気味に登る。石がゴロゴロしていて歩きづらい。
　やがて、左下に尾瀬沼が見えると同時くらいに、俎嵓山頂に着く。燧ケ岳は双耳峰なので、向こうに柴安嵓の山頂が見える。此の頃、上昇気流で霧が出始めていたので、直ぐに柴安嵓に向かう。距離は短く、鞍部に下りて山頂を目指して行くと、左側に岩室が有り、雷避けには都合が良さそうだなと、下を見るとキジ場になっていて幻滅する。
　柴安嵓山頂には立派な石製の燧ケ岳の標識が有る。見晴らし台に行って、下を見ると霧の中に尾瀬ヶ原が見渡せる。残念ながら晴れそうも無いので今来た道を引き返す。
　帰りに山頂から20分も下った辺りで熱中症の人なのかヘリで救助された様だった。
　下山してから、食堂を探したが殆どが民宿で、夕方なので、レストランも閉店で困ったが、"桧枝岐村真夏の雪祭り"が開催されていて、その出店で食事を済ませた。

桧枝岐御池登山口駐車場