【2012年10月06-07日/雲取山:東京都、山梨県/木内茂雄調査】
【タイム】
(10/6)鴨沢バス停9:17~9:27山道~9:45小袖駐車場~9:50登山道~11:03水場~11:25堂所11:36~12:25七ツ石小屋12:51~12:55水場~13:00七ツ石小屋上分岐~13:13七ツ石神社~13:17七ツ石山~13:57町営奥多摩小屋14:06~14:34小雲取山?~14:40雲取山が見える~14:53雲取山避難小屋~14:55雲取山山頂15:08~15:32雲取山荘
(10/7)雲取山荘5:27~5:59雲取山山頂~6:02雲取避難小屋上標識~6:25雲取山荘への巻き道分岐~6:26三条の湯より合流~7:06狼平~8:45北天のタルミ~9:19飛龍山登り口~9:31飛龍山~9:52飛龍山権現神社10:00~10:26飛龍山を振り返る~10:30前飛龍~11:37熊倉山~12:10サオウラ峠12:30~13:10山王ダワ~13:29舗道に出る~13:48丹波バス停
【記 録】
(10/6)
奥多摩駅より約40分バスに乗り、鴨沢バス停で降りる。傍に有るトイレは、たちまち列をなす。バス停を進行方向数メーター行き右折れして、狭い舗装された車道を登って行く。10分も歩き左の山道に入る時、其処の右斜面にフシグロセンノウが咲いている。直ぐに杉林の中を緩やかに登って行く。そして、20分程で先程の車道に出る。右に駐車場が有り約20台位で満杯になっている。この車道を左に5分登って行くと、左に車道から分かれ登山道となる。この登山道は計算された様に緩やかで、杉の植林帯を歩いて行く。延々と一時間十三分歩き左に水場の標識が有る。数メーター登ると、通常の水場のイメージとは違い、杉林の窪みから塩ビのパイプより水が出ている。これより少し先で辺りは潅木帯に変る。
堂所を過ぎ30分もすると、左方向に七ツ石小屋方面近道と有るが、真っ直ぐに少し傾斜の有る道を登って行くと、やがて、左に行った道と合流する。何分で合流したか忘れたが、40分弱で七ツ石小屋に着く。富士山がよく見えるとあるが、生憎の雲で見えない。ユックリ休憩しながら、泡で喉を潤してから歩き出す。
4分も行くと水場になり分岐の標識が有り、右折れして5分登ると、右から鷹ノ巣山よりの道が合流して来る。この辺りより緩やかな稜線の登りとなり、ブナの木を眺めながら緩やかに登って行くと七ツ石神社に着く。神社は古く、少し傾いている。この神社の左横に地名の由来の如く、岩が七ツ並んでいるが細い木々が邪魔して写真にならない。此処から数分で七ツ石山に着く。向こうには雲取山らしいのが見え、辺りは花の終わったマルバダケブキが群生している。後で確認したところ、例年8月上旬が満開とのことでる。
登山道は全体的に緩やかで、防火帯でも切った様に広々していて、樹木はカラマツが目立つ。そして、ヘリポートを通過すると間もなく、右側に町営奥多摩小屋が有る。小屋は古く、トイレはポッタンで最近の都会人にはどうだろうか?道の左側にはテント場が有り、左5分下って水場と標識が有る。
この辺り"石尾根"とあるが名前の通り小石がゴロゴロしている道を再び進むと少し急傾斜になり、登り切ると"小雲取山"だと思うが、その標識が見当たらない。そして、此処より6分も歩くと向こうに雲取山避難小屋が見える様になり、20分で避難小屋に着く。この頃より、霧が出始め、避難小屋の看板が霞んでしまう。小屋の直ぐ上に標識が有り、左、三条の湯、飛龍山方面、右雲取山なっていて、2,3分で山頂に着く。山頂には方位盤が有り、山々が数多く刻まれているが雲が発生していて見えないのが残念であった。
休憩後、雲取山荘へと下って行くと、今までとは一変して、シラビソ林となる。全く、奥秩父の雰囲気である。山荘に着くと直ぐ手前左にレリーフが有り、その下に三条ダルミへの巻き道が有るが、道悪しと言う事で通行止めになっている。トイレは7年前に来た時と同じで、別棟になっていて、土足を脱いで入る。山荘の方は前と同じなのかどうか綺麗である。登山客は多いがコタツにあたりながらユックリできた。
(10/7)
明け方は雨が降っていたが、出掛ける頃は止んでいた。雨具はズボンだけ履き、薄明かりを頼りに雲取山頂を目指す。山頂に着いた頃、夜明けとなるが依然曇りである。
標識に従い右、三条の湯、飛龍山方面へと下る。20数分で右より山荘からの道が合流してくる(通行止め)。此処から1分で左より三条の湯からの道が合流して来る。辺りの風景はシラビソとカラマツの混合で、足元は笹に覆われているので露で濡れる。 いつの間にか雨が降り出し、傘をさしながら歩く。道は稜線の左斜面をなだらか昇り降りしているので、ハイキング気分である。危ない所は全く無く、強いて言えば斜面が崩れて橋を渡して有る所が、雨で滑りそうなので慎重になる。
狼平に着くと右側に平が有り、春、夏には何か花が咲くのだろうと、想像する。登山道は間違える様な所は無いが、右に飛龍山の登り標識を見落とすと、其の儘、権現神社まで行ってしまう。
飛龍山と言う名前に惹かれて来たが、何の変哲も無いつまらない山と言う感想でいた。しかし、此処までに来る間、何度かシャクナゲを見つけたが、飛龍山に登り、そして、平に下って行くとシャクナゲの林と言うかトンネルと言うか、群生していて自慢の出来る街道である。そして、下り切ると権現神社の祠が有り、左から先程の道が合流して来て、右は将監、笠取山方面、真っ直ぐは前飛龍、サオウラ峠となる。いつの間にか雨は止んでいるが、曇りで木々の間より遠望が効かない。
一呼吸置いて、前飛龍に向かう途中、振り返ると飛龍山が見える。前飛龍で展望が良いのかと期待したが、外れであった。此処から少し下って、又なだらかな稜線歩き、ナラ系統の林の中を歩いて行く。葉が落ちれば少しは景色が見えると思えるが今は、唯、潅木の中を歩いている。
途中、アセビの木を見つけ、熊倉山を過ぎてから、幹は細いが立派なブナ林も通過する。そして、サオウラ峠に着くと中川神社が祭られ、休んでいると上からパラパラと栗の実が落ちて来るので栗拾いが出来る。この辺りからカラマツは終わり、赤松に変り、ジグザグ道の下りとなる。そして、赤松も終わり、潅木帯のジグザグ道に変り、やがて、遥か下に丹波村の屋根が見えて来る。相変わらずのジグザグ道なのでなかなか、丹波村に着かない。ヤット人家に近付くと、大きなフェンスに古タイヤを結び付けた頑丈なバリケードが設置されている。更に行くと金網フェンスの上部には電流が流されている。想像するに、熊、鹿、猪、猿対策を厳重にしている様だ。その中の畑を見ると一部荒れていて、過疎化が進んでいるのがよく判る。
そして、フェンスの扉を開閉して舗装道路に出るが、暫く両脇フェンスのジグザグ道路を下って行くのには飽きてしまう。漸く国道に出て左折れすると、直ぐに丹波バス停に着く。
山全体の感想として、登山道は緩やかな起伏で傾斜のキツイ所はジグザグに整備されているので、子供でも高齢でも歩き易い山である。
奥多摩駅 |
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鴨沢バス停トイレ待ち |
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バス停のそばの標識 |
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舗装道路を登る |
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山道に入る |
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道端に咲くフシグロセンノウ |
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山道を振り返る |
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遠くに見える山 |
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小袖の駐車場に出る |
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小袖より登山道に入る標識 |
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杉の植林帯を行く |
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途中の廃屋 |
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水場 |
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潅木帯を振り返る |
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堂所の標識 |
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堂所の風景 |
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途中の標識 |
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七ツ石小屋 |
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生憎富士山が見えない |
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七ツ石小屋の宣伝 |
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東京都水道局の案内 |
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小屋より4分上の水場にある標識 |
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水場 |
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七ツ石小屋上の分岐 |
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登山道を振り返る |
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ブナがある |
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七ツ石神社 |
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七ツ石がよく撮れない |
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七ツ石山 |
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七ツ石山風景向こうは雲取山? |
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七ツ石山を振り返るとマルバダケブキの群生 |
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最後のマルバダケブキ |
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途中の標識 |
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ブナ坂の標識 |
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8月上旬はマルバダケブキが満開との事 |
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七ツ石山を振り返る |
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平坦な登山道 |
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登山道風景 |
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雲取山ヘリポート |
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ヘリポート周辺の風景 |
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テント場になっている |
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水場標識 |
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町営奥多摩小屋 |
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小屋の前の標識 |
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小屋の案内 |
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ヘリポートと七ツ石山を振り返る |
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