会員の山行 288号
【2013年07月08日/トムラウシ山:北海道(利尻山、礼文岳、トムラウシ山、富良野岳、夕張岳)登山紀行/木内茂雄調査】
【タイム】
トムラウシ温泉短縮登山口4:04〜5:07カムイ天上〜7:38前トム平〜8:10トムラウシ公園〜9:02十勝岳との分岐〜9:38トムラウシ山山頂10:10〜10:29十勝岳との分岐〜11:06トムラウシ公園〜11:43前トム平〜13:43カムイ天上〜14:42トムラウシ温泉短縮登山口
【記 録】
昨日は稚内港から移動日で、途中"びふか道の駅"は今迄に無い活況を呈していた。東大雪荘に着く手前で、車道にキタキツネが出て来て驚いた。人懐っこく、止めた車の周りを一巡りする。痩せて見えるのは餌を貰うのが癖になり、狩をしないのだろうか?その直ぐ先で子供が2匹戯れていた。"東大雪荘"に車を止め温泉に入りながら、コインランドリーで2回目の洗濯をする。
翌朝、夜明けて間もなく、車を15分位走らせ登山口に行く。ツアー客、他大勢いて、ストレッチ、トイレ、そして出発している。直ぐに後を追い掛けて行くと10分程の左手にミズバショウの葉が少し有る。その先10分程で山道は突き当たり、左トムラウシ温泉となっているのを右折れして進む。登山道はトドマツ、岳樺、笹等の中を進み一時間ほどで"カムイ天上"に着く。その先もなだらかな道を行くが雪解け水で泥んこ道が続く。(帰りは大分乾いていた)
カムイ天上から40分も歩くと前トムが見えてきたが、トムラウシは雲で隠れているのか見えない。そして、何回か残雪を渡り雪渓を登り、最後に傾斜のきつくなる雪渓を登るが、アイゼンは要らない。雪渓を登り切ると既に森林限界になっていて、視界が利くが朝霧で山頂は見えない。更に登り"前トム平"となる。
"前トム平"では満開のイワブクロが出迎えてくれる。此処で休んでいる二人を抜くと前には誰も居ず、先頭を歩く。快晴で景色は良く見え気分は最高で、"トムラウシ公園"に着くとエゾコザクラが迎えてくれる。名前からするとこの辺りはお花畑なのだろうが、今は雪で埋まっている。右に抉れた踏跡が有るのでそれを行くと又雪になり、踏跡が無い。見当をつけて左の雪面を直登する。そして、上部の這い松の末端に着くが道が見つからない。晴れているので、これ又、見当をつけて這い松の藪漕ぎをして何とか登山道に出る。迷った地帯はチングルマとキバナシャクナゲが目立って咲いていた。正規にはトムラウシ公園から左方向に進むと残雪に踏み跡が有り、それを登り直ぐに登山道に出る。
以後は残雪は無く、道はハッキリしている。そして、左、十勝岳方面の分岐から右折れしてトムラウシ山の急登が始まる。(左十勝岳方面20m位の処で水が音を立てて流れている。)快晴であるが、見上げる山頂は霧で隠れている。そして、山頂に一番乗りした時はまだ霧で霞んでいたが、休んで居る間に霧が飛んで、それこそ、360度の最高の展望になった。
今山行で印象的な花は、びっしり咲いたイワヒゲ、色鮮やかなエゾツガザクラ、爽やかなイワブクロ、黄色が上品なキバナシャクナゲ、可愛いいエゾコザクラ、ミネズオウ、その他の花達であった。失敗はカメラの露出設定を間違えていたのは残念であった。帰りは同じ道を花を楽しみながら下る。
びふか道の駅 |
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びふか道の駅風景 |
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キタキツネ |
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東大雪荘全景 |
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トムラウシ温泉短縮登山口 |
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登山口案内板 |
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歩き始めてミズバショウ |
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登山道風景 |
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登山道風景 この後泥んこ道 |
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カムイ天上標識 |
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残雪を行く |
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泥んこ道 |
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前トムラウシが見えてきた |
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残雪を何回も渡る |
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最後の残雪は長い登り |
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登山道風景 |
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タカネオミナエシ? |
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前トム平よりトムラウシ山を望む |
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イワブクロ |
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イソツツジ |
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エゾコザクラ |
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トムラウシ公園 |
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チングルマ |
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イワウメ |
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キバナシャクナ |
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メアカンキンバイキンバイ |
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イワヒゲ |
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コマクサ |
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キバナシャクナゲの花畑 |
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チングルマの群生 |
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山頂は雲の中 |
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トムラウシ山直下の分岐標識 |
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