会員の山行 332号
【2014年12月07-08日/八ヶ岳(裏同心ルンゼ、ジョウゴ沢)/吉田岳調査】
【日程】
7日 美濃戸(7時)−赤岳鉱泉(9時)−裏同心ルンゼ−大同心バンド(13時)−稜線―硫黄岳(14時30分)−赤岳鉱泉(15時30分)
8日 赤岳鉱泉(7時)−ジョウゴ沢(F1,F2)−赤岳鉱泉(10時)−美濃戸(11時15分)
【概要】
再び八ヶ岳にやってきた。但し今回は挑戦的な目的ではなく、アイスクライミングの練習場として人気のある2ルートの踏査と同伴者のアイスルート体験のサポートが目的であり、初冬の八ヶ岳とアイスクライミングを楽しんでみるつもりである。ただ、小国山岳会会員の参加がなかったのは残念である。
7日 八ヶ岳PA、車中にて起床。用意を整え、美濃戸に向かう。林道は雪と氷の悪路となっていたが、同伴者のデリカのおかげで労せず美濃戸に到着した。2週間前とはガラッと変わり、一面雪景色。天気もあまり良くないが今回は稜線に抜ける必要もないので、こんなものだろうと諦めながら7時に出発した。
9時前に赤岳鉱泉到着。日曜日ということもありさすがに人が多い。慌ててテントを張らず小屋脇に大きな荷物を置き、クライミングギアをサブザックに詰め込んで裏同心ルンゼへと向かった。このコースは八ヶ岳で一番早くに氷結し今シーズンは2週間前から登攀可能となったが、今回は数日前からの降雪のためラッセル部分も多い。さらに滝ごとに渋滞ができて順番待ちながらのクライミングとなった。それにしても中高年、特に女性の人が多いのには驚かせられる。最新のウエアーやギアでバッチリ決まり、まるで一流のアイスクライマーである。私なんかは雨合羽に100円ショップのナイロン手袋、左右の違うバイル、塩ビ管で作ったスクリュー入れ・・。うらやましい限りである。
5つほどの氷瀑はロープレスも入れ意外と楽しむことができた。新雪が吹き付けられた大同心の岩壁の眺めはかなりの迫力がある。その大同心正面壁北稜コースには登攀中の3人パーティーがいるではないか。この条件ではかなり難しいだろうが、かなりのエキスパート集団なのだろう。13時、大同心稜に到着した。ここに来てやっと稜線に晴れ間が出てきた。天気が回復してきているようだ。このまま降りたのではもったいない。バージンスノーに覆われた八ヶ岳の風景を稜線から楽しもうではないかということで、大同心ルンゼ源頭部を上り詰め硫黄岳経由で降りてくることにした。
稜線はガスられてはいたが、時折晴れ間から見える雪景色特に主峰赤岳の雄姿はすばらしかった。富士山も拝むことができた。15時30分、赤岳鉱泉到着。テント幕営を行ってから、山荘でビールを買って暖房の効いた館内で祝宴会となった。
8日 起床5時。7時にジョーゴ沢へと向かった。今日は昼までには美濃戸に降りたいので、時間の範囲内でアイス遊びとなる。ジョーゴ沢に入り、F1はロープレスでクリア。F2はそこそこの滝だったので、そこでロープを張って各自3ルートずつクライミングを行った。そこで時間切れ。名残惜しくもロープをたたみ、下山に入った。
鉱泉でテント撤収を行い、11時15分に美濃戸に到着した。やはり初冬の八ヶ岳はすばらしい。今回は天気に恵まれ、期待以上にアイスと雪景色を楽しむことができた。
赤岳鉱泉に到着 |
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F2は渋滞 |
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かなり危ないトップロープのアンカー |
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F3をリードする登山者 |
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F5へ向かう |
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大同心正面壁には3人のクライマーが |
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F5を登り終えたしんちゃん |
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大同心基部へと向かう |
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大同心稜に出ました |
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大同心をバックに |
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こちらに向かいます |
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ガスの中風と寒さに耐えて |
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硫黄岳到着 |
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幻想的な風景が |
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こちらは北八ヶ岳方面 |
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主峰赤岳が見えてきた |
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山荘内で乾杯 |
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テレビでは何と奇跡が起こっていた |
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ジョウゴ沢F1軽く足慣らし |
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F2をゲレンデにまずはリードで |
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トップロープでいくつかのラインにトライ |
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最後は懸垂下降 |
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おわり