会員の山行 第347号

【2015年07月05日〜07日/幌尻岳:日本100名山/木内茂雄調査】

【メンバー】
 小山、若林、木内
【タイム】
 (7/5)新冠町:道の駅8:40〜10:25登山口ゲート10:35〜11:30回転式ゲート〜14:41山荘まで5km地点14:51〜15:25最奥のダム15:29〜15:43山荘まで2km地点〜16:17新冠ポロシリ山荘
 (7/6)新冠ポロシリ山荘5:27〜6:15沢に出る〜7:11左に滝を見る〜7:22見晴台〜7:44中間点〜8:24水場〜8:26雪渓末端〜8:49お花畑〜9:26大岩〜9:36振内コースとの分岐点〜9:43幌尻岳山頂10:27〜11:12幌尻岳肩11:27〜12:09幌尻岳山頂に戻る12:20〜12:25振内コースとの分岐点〜12:31大岩〜12:53お花畑〜13:06雪渓末端〜13:33中間点〜13:41見晴台〜15:30新冠ポロシリ山荘
 (7/7)新冠ポロシリ山荘5:10〜5:40ダム見える〜5:59最奥のダム〜6:41山荘まで5km地点〜8:17山荘まで10km地点〜9:45回転式ゲート〜10:31登山口
【記 録】
 "7月5日" 快晴
 新冠町の道の駅でKと合流して、登山口へと向う。途中、30分位は舗装されていて快適だが、以後は未舗装のガタガタ道である。しかも、朝日の逆光で道路のギャップが見えにくくて、油断すると穴に落としガタンと来る。一時間も神経を使って走るのに疲れる。
 途中、奥新冠ダムで右岸から左岸ヘとダムの上を渡り、左折れして更に走る。
それから、道なりで登山口へと走る。登山口には何台も駐車している。
 此処からは車も自転車も入れず、ザックと人間は柵の間をすり抜けるか、地に這って、向こう側に抜ける。
 そして、快晴の中、歩き始める。今回は久し振りの小屋泊まりなので、大きいザックを背負ってきた。そして、入る物を入れてきたのでかなり重く、担ぎ上げる時ヤットの思いで立ち上がる。
 登山道は緩やかな林道で、三人並んでもユックリ歩ける。一時間も歩くと、鉄製のゲートが有り、小さな回転式の物に人間と荷物を別々にして、潜らなければならない。車は勿論、バイク、自転車を完全に通さない。
 以後も道は延々と続き、唯、黙々と歩くのみ。山荘まで5km地点からも道のりは長かった。そして、山荘まで2kmからも長く、一寸した登りでもきつく、最後は長い下りになる。いい加減嫌になった頃、新冠ポロシリ山荘に着く。
 山荘は2階建てで、明日登る人と、帰る人で、ほぼ9割の混み方である。トイレも有り、直ぐ傍には大きな沢が流れていて水に不自由しない。山荘の内にも水道が引かれている。(チョロチョロであったが、翌日は地元の人が調整したのか、よく出ていた。)2階に寝場所を確保してから、早々と最初の祝杯をあげて暗くなる前に眠る。
"7月6日"快晴
 シュラフで寝ていたせいか寒さを感じず夜明け前に起き、周囲に気を使いながら朝食を済ませ、出発する。
 山荘の左脇から大きなフキが林立している、緩やかな登りから始まる。朝露で雨具上下を着てないとびしょ濡れになる。一度、沢に接近するが、やがて、尾根の登りとなる。暫くは笹が有り、雨具は脱げない。そして、登山道は雑木から岳樺へと変わって行く。
 当分、遠望は利かず、左向こうに滝が見えてから10分程登ると、見晴台の有る標識の所で右向こうに稜線の一部が見える。更に20分も登ると中間点の標識に着くが、岳樺の林の中である。
 それから更に40分も登り、水場の標識が出て来て、それを過ぎると、2分で右から沢の水が流れ落ちて来ている。この急な沢を見上げると上に雪渓が見え、時期によっては此処も雪渓の末端になるのだろう。
 此処から岳樺も終わり森林限界となる。そして、急な登りが始まると同時に色々な花が楽しめる。確認出来た花は、コメツガザクラ、エゾツツジ?、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、エゾキスミレ?、ミヤマダイコンソウ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマアズマギク、バイケイソウ、ツガザクラ、キバナシャクナゲ、イワウメ、シャクナゲ、ウコンウツギ(恐らくこれ等の名前の頭にエゾがつくのかも、また、適当に名前を付けたものも有る)等々、途中、お花畑の標識も有る。中でもツガザクラのピンクが鮮やかで印象に残る。
 これ等を楽しみながら、大岩を過ぎ、振内コースからの登山道に合流すると、きつかった登りは稜線歩きで緩やかになる。そして向こうには山頂が見え、7分程で到着する。
 山頂からの展望は360度の見晴らしで、明後日から登る山々が手に取る様である。
休憩後、更に肩まで行き七つ沼を見ようと前進する。途中、少しのアップダアウンは有るが、ミヤマクワガタ、キバナシャクナゲ、ミヤマアズマギク、チングルマ、ミネズオウなどの花が楽しませてくれる。そして、肩から見下ろすカールと七つ沼は高度感が有り、雄大さを感じさせる。
 充分に景色を堪能してから、今来た道を引き返す。そして、山頂からの帰りに思ったのは、大岩からの下りから沢を渡り森林限界までは急傾斜で慎重を要する。早い時期の雪が付いている時はかなり危険である。また、朝登る時気がつかなかったがグンナイフウロに似た花は何だろう。マイヅルソウの花は見かけるが花は終わり、ツマトリソウとメアカンキンバイは無いのだろうかと思いつつ山荘に戻る。
"7月9日" 快晴
 同じ林道を引き返すので特筆する事は無いが、道は全体的には下っているのだが、上り下りが多い、もう少し、我々歩行者が歩き易い様に作られていないのは何故か?
と、考えながら歩いて行くと、小沢を廻り込む時に上り下りしている。どうも土木的に止むを得ない様だと自分に納得させる。
 登山口に近付く頃、道路脇にはシドキ菜(私の町での山菜の名前)が沢山生えている。
 最後に此の山の感想は、林道歩きの往復が無ければ余計、良い山である。
登山口風景
登山口に有る注意書き
登山口のゲート
登山口にて同行者
回転式ゲート
回転式ゲートの端の上
遠くに見えるのが幌尻岳?
幌尻岳?
ポロシリ山荘まで5km
幌尻岳が少し近付く
011.最奥のダム
最奥のダムのアーチ
ポロシリ山荘まで2km
ポロシリ山荘に到着
新冠ポロシリ山荘の看板
山荘前の朝の賑わい
山荘の左脇から登山口
山荘左脇の登山口標識
デカイふき
沢に出る
ゴゼンタチバナ
まだ遠いなー
登山道風景
マルバシモツケ
タカネバラ
途中の滝
見晴台の標識
見晴台から稜線が見える
中間点の標識
バイケイソウ
水場の標識
急な沢に出る
最奥のダムを眺める
急な登りが続く
ハクサンチドリ
コメツガザクラ?
エゾツツジ?
お花畑を登る
シナノキンバイ
ハクサンイチゲ
エゾキスミレ?
ミヤマダイコンソウ
ショウジョウバカマ
ミヤマキンポウゲ
お花畑

つづく →