登山者情報1082号

【2007年06月09日/朝日山開き:蛇引尾根〜平岩山/井上邦彦調査】

 04:30起床し、山道具をザックに詰め込みコンビに経由で、指示されたとおり05:30リフレに到着する。受付で名簿を渡される。06:00に一番遠い平岩山班が出発するが、参加者1名未着のため私は待機。初男さんが確認のため針生平に行ってくれるというので、同乗を頼み、缶ビールを1本開ける。これで、山頂でアル変(アルコール変調=無線仲間でいうアルコール摂取のこと)をかけても飲酒運転の心配はなくなった。
 06:15を過ぎても連絡がないので、初男さんと針生平に向かった。未確認の2名は受付後真っ直ぐ林道終点まで来て待っており、皆と合流した旨を無線で確認する。
 06:31林道終点を出発し、ひとりで皆の後を追う。祝瓶山分岐で6~7名のパーティに追いつくが、これは針生平に車を停めていた「ガイドツアー」一行らしい。白布橋で追いつき、カッパを脱ぐ。心配した天候は大丈夫のようだ。
 07:20-26角楢小屋で休憩する。小屋には宿泊者がいた。ここからも濃緑のブナ天然林が続く。道脇にはチゴユリ・オオバユキザサが咲いている。
 07:50-08:03大玉沢たもとで休憩を入れる。ここの吊橋は結構高度感も出る。足場の板は丸太をチェーンソーで半割りにしたものだ。
 尾根に取り付くとヒメシャガの咲く急登が待っている。先頭の田中さんは流石に良いリズムで登っていく、振り向くと15名の長い列ができている。無線で弥市さんから「黒松の休み場」で休憩し全員を待つよう指示があるが、私も田中さんも地名がよく分からない。昔、飯豊のレスキュー後に登ってダウンした場所だろうと推測して、休んでいると間違いなかった。
 08:50小峰を通過する。ガク片の短いウラジロヨウラク、ウゴツクバネウツギ・ヤマツツジが登山道脇を飾る。
 09:14-30標識のある蛇引清水分岐で休憩を取る。この先も急登が続く。ムラサキヤシオ・ミヤマスミレ・タムシバ・ムシカリ・カタクリ・イワウチワと道脇の花々が増えてくる。
09:49森林限界に出る。西朝日岳はガスに覆われていたが北大玉山が見えた。09:54-10:07タムシバのトンネルに包まれて、全員が登って来るまで腰を降ろして展望を楽しむ。祝瓶山も次第にガスが上がってきてイチノトが見えた。足元には赤と白のオオイワカガミが満開である。ノウゴウイチゴ・エチゴキジムシロ・オオバキスミレ・イワナシ・ツバメオモト・マイヅルソウ・ミツバオウレン・マンサク・コヨウラクツツジと楽しみながら進む。
 最後の急坂を詰め、10:29大玉山の分岐に到着する。ここからは稜線漫歩となる。ミツバオウレンが敷き詰めたように咲いている。他にもミヤマキシミ・アズマシャクナゲ・タケシマランが眼を楽しませてくれる。
 10:50-59北大玉山々頂で休憩を取る。目指す平岩山が姿を現してきた。平岩山水場は雪渓が切れて使用できる様を確認する。鞍部で雪を取り、缶ビールを冷やす。藪にはシラネアオイが沢山咲いている。
 11:26平岩山水場にはハクサンチドリが咲いていた。標識が傾いていたので打ち直す。11:38平岩山の肩を通過する。アズマシャクナゲ・ムラサキヤシオ・ミネザクラ・ミツバオウレンが盛りだ。瞬間的に大朝日岳が見えたが、雨と共に姿を隠した。雨は幸いにすぐ止んだ。1名が体調不良で北大玉山付近で休憩との連絡が入った。
 11:46-12:44平岩山々頂に着くと、先行していた阿部さんが鍋を煮ていた。皆が来るまで周囲を散策すると、咲き始めているミヤマキンバイ・コメバツガザクラ・チングルマ・ホソバヒナウスユキソウ・ミネズオウが見つかった。全員到着を待って、乾〜杯!ナメコ汁が振舞われた。
 12:52平岩山の肩を通過、13:39稜線分岐を通過し、14:10-26蛇引清水分岐で休憩を取る。14:51黒松の休み場を通過する。角楢平のブナ林を歩いていると、空が暗くなり雨が降ってきた。カッパを着る。
 15:55-16:15角楢小屋で休憩。皆を見送ってから出発。小屋から橋に下る途中に左に行く道があるので瞬間迷った。
 以後は1人で速度を上げ、16:23白布沢を通過、16:29白布橋を通過、16:29祝瓶山分岐を通過し、参加者全員が無事下山しつつあることを確認して、16:45大石橋たもとの駐車場に到着した。

今回のコース

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