登山者情報1,257号

【2009年07月11日/足ノ松尾根〜頼母木小屋/井上邦彦調査】

 昨年秋に立てられた標識の確認を兼ねて、EAGと二人で足の松尾根を登ることにした。乗合タクシーの始発が05:50なので、04:30自宅を出発し定刻前に奥胎内ヒュッテの駐車場に到着した。その時点で既にゲートに登山者が集まっていた。身支度を整えゲートに行くと、定刻前にタクシーは出発し、乗り切れない登山者がいた。戻ってきたタクシーにも全員は乗れず、結局3回目のタクシーで06:10に出発した。
 06:20新しい標柱と標識の間にある階段を登って出発する。松の幹に「岩場足元注意」の標識の先で先行するパーティが苦戦していた。ロープが張られていたがむしろ邪魔になる感じだ。
 07:04-13姫子ノ峰は以前、小玉川の熊狩りにとって大事なポイントであった。見上げる稜線は雲に覆われている。オオコメツツジが咲いている。
 「岩場足元注意」の標識から急坂を下りきって、07:33鞍部の岩場を通過する。ここにもロープが張られていた。
 07:45滝見場を通過、すぐ上07:47英三ノ峰の標柱が立てられていた。この標柱と「山と高原地図飯豊山」には乖離があるので、2010年版で直すこととしたい。
08:07昔ホースで引水していた場所は面影もない。ツルアリドウシ・ヤマツツジが咲いている。
 08:18ヒドノ峰の標柱、右下は船窪地形になっている。08:23さらにもう一つピークを越えて、08:23水場分岐となる。標柱の他に図のある標識も設置されている。すぐ先の湿地(最低鞍部)から左に下る融雪跡があるが、登山道ではない。
 08:30-41ブナ林に入った所で休憩を取る。ここは木陰で風通しも良く快適な場所だが、今日は休むと長袖が欲しくなる。
 09:00森林限界を過ぎ、09:03イチジ峰の標柱となる。標柱のある所はどこも休憩に良いポイントになっている。トリアシショウマ・モミジカラマツ・タニウツギが咲いている。
 09:27登山道のある左斜面が少しずつ崩壊しているので足場が悪い。09:47西ノ峰の標柱を過ぎると、ヒメサユリ・ヤマトウバナ・アナナカマドが咲いているが、EAGの速度が若干落ちてきた。
 09:53稜線に出る。広場には大石山の標柱が立てられている。視界もないので、今日は頼母木小屋に向かうことにした。
  風が出てきて草原が波打つ。ヒメサユリ(終)・ニッコウキスゲ(始)・ヨツバシオガマ・ハクサンチドリ・ウズラバハクサンチドリ・マルバシモツケ・エゾイブキトラノオ・ミヤマシシウド・ゴゼンタチバナが咲いている。ニッコウキスゲの蕾はわらび園のようで、この後の開花が楽しみである。
 頼母木小屋でラーメンを食べ、管理人の高井さんと情報交換をして、11:57カッパを着て頼母木小屋を出発した。
 12:27大石山を通過し、12:40-48カッパを脱ぐ。13:02イチジ峰、13:03ブナ林に入り、13:45-53滝見場で食事を取る。
 14:07岩場を通過し、登り返す。14:23-29姫子ノ峰で振り返ると、頼母木小屋がかすかに見えた。15:00登山口に到着すると、ちょうど乗合タクシーの出発時刻であった。15:10奥胎内ヒュッテ駐車場に到着して今回の山行を終えた。

詳しくは昭文社「山と高原地図web page」の「コラム/2009年7月」をご覧ください

乗合タクシー
登山口
御用平
いきなり急登
岩場の標識
岩場を通過する登山者
姫子の峰に到着
標識 標柱
急登
ここから下り切った鞍部がいわば
稜線は雲の中
岩場を過ぎて登り切ると標識
滝見場の標柱
滝を見下ろす
滝見場の標識
滝見場から10m位すすむと英三ノ峰の標柱
行く手を眺める
先に進む
階段工がなされていた
ヒドノ峰
行く手を眺める
ヒドノ峰の次のピーク
下ると水場の分岐
標識
水場への道
イチジ峰 1265m
崩れかけた登山道
右手に落ちると危ない
丸太の階段
西ノ峰 1525m
大石山 1562 稜線に出た
以前からあった標柱
新しい標柱
エゾイブキトラノオ
ニッコウキスゲ
風の中を進む
笹の花
頼母木小屋管理人の高井さん

続く⇒