登山者情報1,392号

【2010年09月25-26日/日暮沢小屋〜三方境(朝日連峰合同保全)/井上邦彦調査】

 04:15竹爺宅経由、役場でWKBも同乗し、3人で日暮沢へ向かう。06:20日暮沢小屋は満車状態、荷物を降ろし、林道を進んで最後尾に停める。
 残っているネットは数えるほどになっていた。できるだけ重そうなものを選んでザックに入れる。渋谷保全連絡会代表の挨拶で今回の合同作業が始まり、順じ登り始めた。私がパッキングしていると、イッチャン一行が到着し、これで全員集合。ラストを大ちゃんにお願いし、07:01歩き出した。
 08:27ゴロビツで水を汲む、水量は十分である。さらに進んで08:53背負ってきた生態系保護地区の標識を取り替えていると、全員に置いて行かれた。
 10:06イッチャン達と一緒に清太岩山を通過する。この辺りから色づき始めた葉も見かけるようになった。10:40-48風を避けてユーフンから僅かに降ったところで休憩をする。WKBから竜門小屋に到着との無線が入る。
 11:16稜線に出て、小屋に下ると、既に荷造りが始まっていた。先ずは腹ごしらえをし、宿泊装備をデポ。替わりにネットを入るだけザックに詰め込み、12:17小屋を出発する。
 日帰りで狐穴小屋までネットを運んでくれた橋さんとスライドし、まもなく竹爺達に追いつく。12:55水準点のある南寒江山、13:03寒江山々頂を通過し、今回の目的地である三方境に到着した。やがて大きな荷物を担いで次々と参加者がやってきた。
 渋谷代表・坂本さん・川端さんと一緒に現場を回り、明日の段取りを決めた。人数が多いことと、1回ではネットを運びきれないので、狐穴小屋と竜門小屋に分宿である。打ち合わせを終えて、私は大ちゃんと二人で竜門小屋に向かった。
 登る時は視界がなかったが、以東岳・大朝日岳が顔を覗かせ、さらには陽を反射して幻想的な雰囲気をかもし出してくれた。15:22三方境発、15:49寒江山々頂、15:55南寒江山、16:28到着した。
 小屋では既に夕食の準備ができていた。早速に荷物を整理して、シミケンシェフの塩ちゃんこ、焼肉、さらにはマグロの刺身に舌鼓を打った。
 翌日は残ったネットを皆で担ぎ、05:48竜門発、場らしい好天に恵まれ、06:19南寒江山、06:27寒江山々頂、06:48北寒江山を通過し、06:54三方境に到着した。竜門小屋の運搬班も続々と到着する。
 作業開始予定は07:00、早速昨日の段取りに基づいて数班に分かれた。私の班は侵食地の石組みである。前回の結果を踏まえて、椰子の繊維を使った改良型を急傾斜地に施工して行った。また最上部の風食地に土嚢を縦と横に置いてみた。別の石組み班は、登山道の固定を行っている。また始めて使う椰子の緑化ネットを風上側の裸地に貼り、風食の原因となっている飛砂を抑えることにした。中央部では麻のネットの上に椰子のネットを重ねる方法も試みた。今回使用したネットは20枚、全て人力で上げたものである。
 下山と帰宅時間を考え、10:30に作業を終了し、全員で記念写真を撮影。その後、皆は狐穴小屋に戻ったが、私達は10:50そのまま出発、12:29-13:10竜門小屋で腹を満たし、13:26竜門山から下山に取り掛かった。快晴の朝日連峰を満喫し、充実感に満たされて13:56ユウフン、14:18-31清太岩山を経て一路、15:53日暮沢小屋に到着した。

 日暮沢小屋に集合
 
渋谷代表の挨拶 
 
 尾根に取り付く
 
 ゴロビツ(水場)
 
 壊れていた標識
 
 修理しました(残骸は帰途回収)
 
 清太岩山々頂にて 黒崎山の会の皆さん
 
 ミネザクラ
 
 ミネカエデ
 
 ムシカリ
 
 竜門小屋に宿泊装備を置いて
 
 ネットを運びます
 
 視界が開けてきました
 
 相模尾根の分岐(北寒江山)が見えてきました
 
相模山方面 
 
 大きな荷物です
 
 寒江山を振り返る
 
 溢れそうな荷物
 
 右手は鷲ヶ巣山です
 
北寒江山々頂 
 
以東岳は雲の中、三方境に向けて下ります 
 
三方境の現状
山頂直下以外の石組みは効果を上げている
ここから植生が復元するだろう
右から来る風がネットを溶かしている
左の風下はネットが残っている
良く見るとネットから植物が出ている
特に風上に石があると良いようだ
風で運ばれた砂が植物を覆っている
続々とネットが到着する
渋谷代表も到着
ザックに縛り付けたネット
頭を越すザック
川端さん達も到着
以東岳が姿を現した
菊池さん
最後にイッチャンが到着!
帰途に着く
大朝日岳
日本海
竜門小屋
今夜の食事は
塩ちゃんこ!
マグロの刺身!
焼き肉!

続く⇒