登山者情報1,629号

【2013年02月23-24日/山形県山岳連盟登山部研修会/井上邦彦調査】

 登山部の研修会としてますが、今年は競技部や普及部の合同研修となりました。会長挨拶の後、船越重幸顧問から「立松和平さんとの山行」と題して鳥海山の歴史について講話がありました。鳥海山の本地仏は薬師瑠璃光如来で、月光川が月光菩薩、日向(光)川が日光菩薩、これで薬師三尊像になることなど、興味深い話が聞けました。次に清野孝会長から「日本山岳協会・東北ブロックおよび山形県山岳連盟の現状と課題」と題し、「卓越登山・健康登山・競技登山」の話などがありました。
 齋藤昌之競技部長からは今年度の活動報告や来年度の計画の他、SC指導員の資格取得で体験したことについて話がされました。阿曽清浩登山部副部長(遭難対策担当)からは昨年鳥海山で23件の救助要請があり、1日で3件を処理したことなどの話があり、登山者の自己責任について会場が盛り上がりました。鶴岡山岳会が行なっている一般登山者向け講習会では「連れて歩くのではなく、自立した登山者の養成」を目指しているとの発言があり、今後は県岳連登山部で加盟団体が実施している各種講習会の実態調査をしていくことを確認しました。
 高取和彦登山部副部長(自然保護担当)からは、朝日連峰保全協議会・飯豊連峰保全連絡会などの話がありました。最後に井上邦彦登山部長(指導員担当)から再登録に関する事務手続きについて話しがありました。
 翌日は、「雪崩講習会の指導方法について」と題し、井上部長、阿曽副部長、菅野享一指導員から説明があり、その後野外で弱層テストのやり方の確認などを行いました。八幡山岳会の皆さんは引き続き午後から「平成24年度酒田市遭難対策委員会研修会三隊合同救助訓練に参加しました。この訓練は、酒田市危機管理室が事務局となり、酒田警察署・酒田地区広域消防署・八幡山岳救助隊・平田山岳救助隊・鳥海山岳会・一般の方々、総勢49名によるもので、毎年実施しています。
 帰途は庄内名物「地吹雪」の強烈な洗礼を受け、各自必死の思いで県内各地に向かいました。
 なお画像については、井上撮影の他、八幡山岳会池田久浩撮影を多用しています。

今回の参加者です
全体進行(登山部長)
清野会長挨拶
講話「立松和平さんとの山行」 
講師の船越重幸

日本山岳協会・東北ブロックおよび山形県山岳連盟の現状と課題
清野会長

山岳競技の基礎強化について 齋藤競技部

遭難対策委員会 阿曽副部長

自然保護委員会 高取副部長

指導委員会 井上部長

参加者の皆さん
質疑応答
情報交換会の進行は阿曽副部長
地元、八幡山岳会長の挨拶
お手持ちの披露
稲泉顧問の乾杯発声

翌日に続く →