登山者情報1,863号

【2015年03月27日/倉手山/井上邦彦調査】
 川倉の雪崩がこのコースのポイントである。07:10出発。梅花皮荘の裏の橋を渡ると、車道は急斜面に雪が付いている。足元は玉川が飛沫を上げて流れている。落ちたらただでは済まない。ピッケルを指しながら慎重にキックステップで通過する。この時に上から雪塊が降ってきたら避けようがない。
 危険地帯を突破して、スキーを履く。右下の湿地にはミズバショウが芽生えていた。取付きでカモシカに会う。07:51-08:06、橋を渡った駐車場にスキーをデポして爪カンジキで尾根に取り付く。08:45急斜面になると、新雪で爪が全く役に立たないのでアイゼンに履き替える。09:46-08、休憩。
 9:41木がない台地、このあたりからブナの巨樹になる。09:41-54休憩。この先はアイゼンに雪が付着し、10歩毎にピッケルで叩いて雪を払う。10:59-11:17倉手山々頂。展望を楽しみ、風を避けて休憩。
 下りはアイゼンの雪を払いながら慎重に下る。鞍部手前で雪庇を避け、左手下のブナ林に下る。11:47アイゼンを外し、つぼ足となる。12:35-47休憩。13:03-10取付きに戻る。スキーに履き替え玉川に近づいて渡渉点を探す。
 スコップで下降点を作り、川に降り、飛び石伝いに渡るが左岸近くで登山靴とズボンを脱ぎ素足で川に入る。対岸の石の上で切り立った雪を崩してザックと靴を置くスペースを作り、ズボンと登山靴を履く。川の水はさほど冷たく感じないが、素足で崩した雪の上に上がるとさすがに冷たい。
 あとはスキーを履いて民宿奥川入に向かう。途中で薪づくり作業の隆蔵君とスライド。14:33車に戻った。
今回のコース
長者原から枯松峰
橋を渡って対岸に取り付く
危険地帯を振り返る
西俣ノ峰に続く尾根
道路脇の湿地に
ミズバショウが芽を出していた
対岸の民宿奥川入
雪崩跡を新雪が覆っている
目指す直登尾根
カモシカが出迎えてくれた
倉手山取付きの駐車場とカモシカの足跡
カモシカの食痕
こちらもカモシカの足跡
西俣ノ峰
夏道のある尾根
高度を上げていく
西俣ノ峰
丸森尾根
地神北峰
枯松山
三匹穴
ブナ
トレース
アイゼンに雪が付着する
杁差岳
ブナの芽が赤い
薄っすらと朝日連峰
この付近だけ高木がない
民宿奥川入
素晴らしい展望
飯豊山
山頂が近くなる
振り返る
朝日連峰
山頂に到着すると素晴らしい展望が待っていた
ダイグラ尾根と飯豊山
梶川尾根と石転ビ沢
梶川尾根と丸森尾根
丸森尾根と地神山
杁差岳
梅花皮小屋

つづく →