例年行われている山形県山岳遭難救助訓練はコロナ禍により中止になった。そこで飯豊朝日山岳遭難対策委員会(小国町)・長井市山岳遭難対策委員会・小国警察署・長井警察署の合同救助訓練が横根スキー場で行われることとなった。長井市と小国町は接しているものの、合同で訓練が行われるのは始めてである。
2021年2月22日 山岳遭難救助訓練(午前中) ビーコン使用法 講師:丸山洋氏 講義要点録 |
・ビーコンは上着の下から出す(もし長さが足りなかったら、あらかじめ調整しておくこと)。 ・ビーコンを「サーチモード」に切り替える。 ・雪崩跡の埋まっていそうな場所まで走っていく。 ・捜索するビーコンとの角度の違いを含め、「距離の表示が出始める場所と表示が10mになる場所」の、実際の距離とビーコン表示距離をあらかじめ把握しておくこと。 ・ビーコンに距離が表示されたら、矢印の方向を確認して、その方向に向かう。 ・表示が10mを切ったら「テン!(10mの意味)」と声を出し捜索している仲間に知らせる。 ・ビーコンを腰の位置に下げ、方向を調整してさらに進む。 ・表示が3mを切ったら「スリー!(3mの意味)」と声を出し、ビーコンを膝の位置まで下げて、慎重に進む。 ・表示の数字が増え始める直前が埋没者の位置である。 ・ビーコンの向きを変えないで左右に移動させて、埋没者の位置を決定する。 ・以前は雪面すれすれに移動させたが、雪崩跡地では雪面の凹凸で難しい。 ・ビーコンを雪面に近づけ、おおよその埋没深を推測し、プローブで確認する。 ・複数の埋没者がいる場合は、「マーク操作」を行い、見つけたビーコンの電波を受けないようにして、次の埋没者を探す(トラッカーの場合はSSにすると1分間のみマークを付けることができるの、その間に次の埋没者を探す。 ・捜索が難しい埋没者の場合は、10mと3mのフープ(輪:フラフープ)をイメージして、ビーコンの角度を変えないようにして、10m進み、直角に折れて3m進み、また直角に折れて10m進むことを繰り返す。 ※埋没者のビーコンが出している誘導電波に乗ることが大事。そうすれば必ず埋没者の真上に出る。駄目な時は若干戻る。 |
開始式であいさつする渡部隊長 | 丸山講師による講義 |
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ビーコンは胸元ではなく下から出す | サーチモードに切り替える |
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持ち方はこうです | |
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NHKと山形新聞が取材に来てくれました | |
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3mからは膝の高さになります | |
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ボードに書いて分かりやすく説明 | 半径10mの円を書いてみました |
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今回は初級編です | |
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午前中の訓練終了です |
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マスクを外して記念撮影 |
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