登山者情報779号

【2004年01月13日/白布平/井上邦彦調査】

07:30徳網集落最奥に車を止め、スキーにヘビシールを装着し、笠を被って小雪の中歩き出す。山ノ神に一礼、07:41最初の砂防ダムを通過する。07:57-08:02穴渕砂防ダムを通過する。この砂防ダムには魚道が設けられ、交差点と同じような電波の反射を利用した水位計が付けられている。雪が激しくなってきたので、カッターシャツを脱いでカッパを着る。
08:10キリノ沢に架かる橋を渡ると右は杉林になる。437号ではここからホコ石へ取り付いている。08:18道脇に建設省の無線中継施設(針生平)がある。ワカンの跡がこの辺まで続いている。08:24三基目の砂防ダムを通過する。獣の足跡もなくなる、雪が降るので埋まってしまったのだろうか。08:33杉林を抜けると巨大な楢が玄関番をしており、自然林となる。何の足跡もなく、左から荒川の瀬音のみが聞こえる。
08:43針生平橋を渡り右岸に移る。澄み切った水が印象的である。08:49針生平の小屋2軒、各々に小さな小屋が脇にある。恐らくトイレだろう。広い雪原を左手に見て進むと、甲高い啼き音がした。見ると遠くの尾根のブナ林のあちこちに猿がなっている。09:08-21雪を避け杉林で食事。
09:50車道の終点、登山口の標柱が露出している。登山者カード記載小屋の脇に新しい看板「生態系保護区」が立てられている。
大石橋には雪の上に獣の足跡が続いていた。10:11スキーをザックに括り付け、足場板1枚が残されている大石橋を除雪しながら渡る。大石沢に渡されている橋も雪で埋まっていた。昨冬の悪夢が蘇る。除雪をしてザックを置き、2度目はスキーを持って渡る。10:23雪を被った杣小屋の脇を通る。両脇から雪の重みで枝が道を塞いでいるのでストックで払いながら進む。
10:30-44食事、誰かのラッセル跡かと思ったらカモシカのものであった。スズイデ沢はまだ埋まっていないので、ストックとスキーをほおり投げて、除雪しながら橋を渡る。11:09祝瓶山分岐、標柱の頭が出ていた。1段上の河岸段丘を進み、スキーを脱いで腰まで潜りながら白布橋に降りる。見下ろすと潜橋は真ん中が崩壊してそこから流れていた。ウサギが崩壊部を飛び越えて渡った跡が見える。11:26膝まである雪を蹴落としながら白布橋を渡る。ストックとスキーのバンドが橋のワイヤーなどに引っ掛かる。橋から降りる時もスキーが邪魔になり一苦労である。
白布平のブナ林を満喫しながら歩いていると、陽がさしてきた。11:42-54食事、12:04小白布沢から戻ることとする。温度が上がり雪が湿ってくるとスキーに雪が着き始める。12:37祝瓶山分岐、13:18登山口、駐車場から祝瓶山のイチノトが見えた。14:04-14針生橋。今日は朝から食欲がなく疲れた。14:36無線中継施設、14:49穴淵砂防ダム。振り返ると平岩山が顔を出している。15:05砂防ダム通過、雪が転がって雪崩状に落ちている。15:15徳網に到着。
徳網では、金好さんや静男さん達がサイズヤキの準備をしていた。関さんに顔を出す。飯豊連峰十文字鞍部を望みながら帰宅。

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