登山者情報990号

【2006年03月25日/オオザサカイ〜地蔵岳/井上邦彦調査】】

 放射冷却のため道路の流水は凍りついており、慎重に車を走らせる。途中で融雪剤を撒いている車に追いつき、終点まで同行した。
 06:15スキーを履いて上岩倉を出発する。キツネやカモシカの足跡が散在している。どろっこ橋のたもとで数m先に突如カモシカが現れ、私に驚いて姿を消した。
 スキーを両手に持ってスノーシェッド内を歩いていると対岸にカモシカの仔を見つけた。カモシカはゆっくりと朝日のあたる岩場に登って行った。06:46黒滝沢を通過する。
 大沢で左手にカモシカを見つける。撮影をしていると、右下から別のカモシカが出てきた。07:09-13オオザサカイ末端でスキーにカラビナとクライミングテープを付け、スキーを引きキックステップで尾根に取り付く。
 550m07:21-31ピークで眼下に旧岳谷分校を見下ろして食事を取る。ここから杉林となり、600m07:42で杉林がいったん終わる。平坦な雑木林を進み、640m07:52から杉林になる。07:53前回苦労した町境が見える。700m大朝日岳が顔を見せた。730m杉林が終わる。
 左斜面が崩落している急な登りになるので、830m08:21-32スキーを脱いで食事としスキーを曳いて登る。930m08:45-48スキーを履く。1,010m08:57右手から大きな尾根が合流する。
 雪質が変わりシールに雪が付着してきたので、09:00-10スネークシールに替え、日焼け止めを塗りサングラスを着用する。この先は広く平坦なブナ林が続く。
 1,000m09:22鞍部を通過する。1,120m細い尾根を越える。当初の想定より時間が経過しており、地蔵岳を終点に決める。
 1,268m 10:13-44鍋越山々頂に到着。ラーメンを煮てビールを飲む。乾ききった喉に浸み込む。自宅へTEL。
 地蔵岳を目指して歩き出したところ、眼下の岩場まで急に落ち込んでいる。無理をせずスキーを持って下り、そのまま小峰をトラバースし、10:54スキーを履く。
 11:14ピークで飯豊山を背景に記念撮影を行う。1,230m11:22鞍部を通過し、1,260mスキーを曳き、1,310mにもスキーを曳いて、1,380mスキーを履く。
 12:04-10騙シ地蔵に到着する。ここでスキーをデポしてワカンジキを履き地蔵岳を目指す。カモシカが顔だけ出して私を見つめていた。
 12:40-55地蔵岳山頂で大展望を楽しむが、風が出てきて寒い。そうそうに下る。13:11-21騙シ地蔵で食事をしてスキー履く。靴紐を締めなおし、踵を固定して滑降に入る。雪質はザラメ、右手の斜面が絶好のコースになるが、油断すると枝尾根に入るので確認しながら下っているとザックの携帯電話が鳴った。
 13:44御田杉を通過し左の尾根に入るが、13:47-51休憩を取る。滑降では普段使っていない筋肉を使用するので疲れが出てきた。尾根が細くなり亀裂が入っている場所もあるので注意しながら下ると、14:02ザンゲ坂の標識がかろうじて雪から露出していた。
 横滑りも試用しながら夏道沿いに滑降し、14:07-13大日杉小屋に到着した。小屋は雪囲いされていたが、ピロテイは使用できそうだ。
ここからは踵を解放し車道沿いに下ると、いきなりカモシカが走り抜けて行った。今日6頭目のカモシカである。14:32-41小沢で水を汲み食事とする。小沢にはザゼンソウが咲いていた。
 さらに進むと、大きな雪崩跡があり白川を塞いでいた。また目の前にヤマドリが歩いていた。15:13砂防ダムを通過し、15:19惣兵衛に着く。
 スノーモービルで来て杉の枝打ちをしている方と声を交わす。15:33オオザサカイ登り口、15:48黒滝沢を経て、16:11上岩倉に到着した。

今回のコース
地蔵岳からの滑降
ザンゲ坂の滑降

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